ゼラチン(Gelatin)という名前は、ラテン語の「堅い、凍った」を意味する Gelatus に由来しています。
  その名の通り、ゼラチンと言えば、デザートゼリーやグミキャンディ、 ババロアなど、
  ゼリーをイメージされるのではないでしょうか?
  しかし、ゼラチンはそれだけではありません。マシュマロ、ヨーグルト、サプリメントやお惣菜など、
  幅広い食品にも使われています。
  その他、お薬のカプセルや湿布薬、写真フィルム、印刷紙など、ゼラチンは思いがけない意外なところまで、
  わたしたちの生活に生かされ、豊かなくらしを支える大きな力となっています。



  ゼラチンは、動物の体に含まれるコラーゲンから作られた純度の高いタンパク質で、
  主に牛や豚、魚などから作られています。

  コラーゲンは、人間や動物の体内にあるタンパク質で、全身に存在し、生体の全タンパク質の
  約30%を占めています。私たちの体の臓器を支持、補強するという大切な役割をもっており、
  それゆえ、体をおおう皮膚や体を支える骨、骨と筋肉を結ぶ腱などに大量に含まれています。

 


  バラやすねを長く煮込むと、かたい肉やすじが柔らかくなり、味わいも深くなります。
  これは肉に含まれるコラーゲンが加熱され、ゼラチンに変わることが大きく影響しています。

  コラーゲンをミクロに見ると、約1000個のアミノ酸がつながってできた棒状の分子(ポリペプチド鎖)が
  3本集まり、らせん状により合わさった構造になっています。皮膚のしなやかさや骨の強さを、
  この堅い構造が支えています。
  コラーゲンは、このままでは水に溶けません。しかし、コラーゲンを長時間水と加熱すると、
  ある温度で3本の鎖が外れ、液中に溶け出してきます。このように規則正しい構造がこわれたコラーゲンを
  「ゼラチン」といいます。




  
  近年、コラーゲンを食べることによる健康、美容効果が話題となっています。先に述べたように、
  「コラーゲン」とは、ゼラチンもしくはゼラチンの分解物であるコラーゲンペプチドを指しています。

  ゼラチンやコラーゲンペプチドの摂取によって、
     ・骨密度や骨強度の上昇
     ・骨関節炎の症状改善
     ・肌の保湿性や、弾力性の改善(美容効果)
     ・毛髪成長の促進、われ爪の回復・・・

  などの栄養生理機能が期待されており、臨床実験や動物実験による研究が続けされています。




  人の体内では、常にコラーゲンの分解と合成が繰り返されています。年をとると、このバランスがくずれ、
  分解の方が多くなってきます。これは、老化現象の一つで、コラーゲンが柔軟性を失ったために、
  しわやしみが発生したり、関節や骨が痛みます。
  そこで、」老化に対抗するために、コラーゲンを補給し、新陳代謝を促す必要があります。
  高齢化社会を迎え、コラーゲンの重要性はさらにクローズアップされるものと思われます。